山形方人 Masahito Yamagata, PhD

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Frontiersリサーチトピック「シングルセル技術による神経回路の解明」開始

Frontiersの新しいResearch Topic「Understanding Neural Circuits Using Single-Cell Technologies(シングルセル技術による神経回路の解明)」を開始しました。

 

生理研のDr. Kunio Kondoh(National Institute for Physiological Sciences (NIPS)
Okazaki, Japan)との共同によるもので、31 May 2022が提出の締め切りとなっています(おそらく延長することになると思います)。Topic Coorinatorとして、若手のDr. Jin Liu (Genome Institute of Singapore (A*STAR), Singapore, Singapore)が参加しています。

 

scRNA-seqを中心としたシングルセル技術と神経系の細胞(グリア含む)が関わるものなら、動物種や方法論含めて様々な種類の論文が該当するものとなると思います。

総説やミニレビューは、割とクセのあるものでも受理できる可能性が高いので特にお願いしたいです。また、既存のシングルセルデータを新たに解析するといったウェットな実験を伴わないタイプの研究論文も歓迎します。

 

以下、DeepLによる自動翻訳です。

Understanding Neural Circuits Using Single-Cell Technologies
シングルセル技術による神経回路の解明

トランスクリプトーム解析やマルチモーダル解析を含むシングルセルシーケンス技術の最近の進歩は、機能的な神経回路の細胞構成要素についての理解を変えつつある。これらの発見は、神経細胞やグリアの種類の分類を新たにし、発生、老化、病気の原因となる細胞の状態や遺伝子を特定するものである。また、単一細胞のトランスクリプトームは、脳の領域や種を超えた細胞集団間の発達と進化の関係についての洞察を与えてくれる。さらに、分子マーカーを形態、結合性、神経化学、生理学と組み合わせて、神経回路の機能的研究を目的としたシングルセル技術の革新が進んでいる。

本テーマに関連したオリジナルの研究論文、およびレビュー/ミニレビュー論文を歓迎します。また、公開されているシングルセルのトランスクリプトームデータから神経回路を研究するための新しいデータマイニングも歓迎します。

研究テーマは、脊椎動物および無脊椎動物(マウス、ショウジョウバエなど)のPNSおよびCNS内のさまざまな領域を対象とし、複数のモダリティや空間的なトランスクリプトームの有無にかかわらず、単一細胞のトランスクリプトームを使用したものです。

例えば、以下のようなものです。

1. ニューロンや神経回路の多様性
2. 神経細胞や神経回路の発達と再生
3. シングルセル・トラジェクトリー推論による細胞の状態と可塑性の理解
4. シングルセルシーケンシングを用いた神経回路理解の方法とアルゴリズム
5. 異なる生物種の異なる領域の神経細胞や神経回路の比較
6. 神経細胞と神経回路の進化
7. 神経回路におけるグリア細胞やその他の細胞の役割
8. 神経疾患における神経細胞と神経回路
9. 薬理学と神経回路

キーワード: シングルセルシーケンシング、神経科学、細胞タイプ、神経回路、進化
Keywords: Single-Cell Sequencing, Neuroscience, Cell Types, Neural Circuits, Evolution

扱う雑誌は、私がAssociate Editorを務めているFrontiers in Neural Circuitsの他に、以下のものです。

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